イデミ       1294m        
                                                                        
                                      
   2019.9.21(土)


 雨    単独    道場地区より     行動時間:4H16M


@登山口6:10→(32M)→A分岐道標6:42→(3M)→B造林小屋6:45→(55M)→C1110m地点(ルートを離れる)7:40→(12M)→D1190mで主尾根に乗る7:52→(15M)→Eイデミ8:07〜16→(36M)→F1320m峰北東のキレット8:52→(29M)→G相沢越下降点9:21→(38M)→H造林小屋帰り9:59→(27M)→I戻る10:26


   
@駐車スペースから見る登山口 @登山口。登路は野草が茂る。 沢に出たら左岸へ渡渉。 堰堤を左岸から越える。
       
ナメの流れの中をジャブジャブ進む。 右岸側に進み、途中に見える小滝。 右岸の道。このルートで一番はっきり残る場所。 明るい沢の中に出たら、その先の二股は中央の尾根に取り付く。
     
二股の中央尾根にリボンが複数ある。 A登山口以降で初めて出会う道標。この道標が無かったら西の谷への道形に進んでいた。 A「山と高原地図」に書かれる道標。 B造林小屋。進路は小屋の西側を通り沢に入ってっ行く。
       
ケルンを追いながら沢の中を行く。 820m付近のナメ滝 820m付近。なめ滝の東側の岩壁に大きな岩穴がある。 大岩横の道標
       
造林小屋から二つ目に見る道標。この道標が無かったら、東側の沢を登りたくなる現地。 C1110mでルートが判らなくなり西側の谷部へ入ると、立派な石積みが見られた。炭焼き窯跡のようだが、ハッキリとは判らなかった。 1160m付近。倒木の多いザレ斜面。 D1190m付近で主尾根に乗る。
       
イデミへの斜面は下草がほとんどない。 イデミの肩に乗る。 Eイデミ全景 Eイデミ山頂には境界標柱が埋まる。
       
E合板の標識が唯一。他2カ所に絶縁テープが残る。 E綺麗な境界標柱 Eイデミでヤキソバパン E北側へ下山。
       
荒船山側に進むと岩穴が見られる。 ハングした下を通過。 ここで滑落。直径100mmほどの根が朽ちており、乗ったら崩壊し3mほど落ちる。停まって良かった。 Fキレットの場所で引き返す。過去に事故があったのはここであろう。
       
ベニテングタケ G相沢越から下降 往路に進路を迷った1100m地点。 1100m地点からは尾根を進むのが正解だった。踏み跡はほとんどない。
       
沢の中を降りてゆく。 H造林小屋帰り 二俣の明るい場所まで戻る。 往路のナメ床の場所は右岸にへつり用のタイガーロープが流してあった。
       
林道に戻る(登山口)。 I駐車余地に戻る。

道場地区の山神宮。  




 荒船山の東、毛無岩のすぐ西側にイデミなる突峰がある。綺麗な円錐形の山容で、名前と共に目指してみたくなる場所であった。毛無岩へは、2006年にトヤ山経由で登っている 。よって尾根コースも沢コースも辿っておらず一度は歩いておきたいと思った。今回は沢コースでイデミにアプローチすることにした。

 南牧村羽根沢の分岐から星尾側の道を選ぶ。毛無岩の道標が見えるが、朽ちているものもあり、継続管理をしていないのが判る。道場地区は二つの道が選べるが、西側の広い方を選んで進む。そして山神宮の分岐を左折し、細い林道に入って行く。野草の張り出しが多く、路面もよく見えない場所もあり、ゆっくり慎重に上がってゆくと3台分の駐車スペースがあり、その先は下り勾配で道場川へと降りて行っている。既に雨が降っていた。雨具を着込みスタートする。

 6:10林道を奥に進むと、駐車スペースから12mほど進んだ左に登山口道標があり、野草の繁茂した道形が植林帯の中に延びていた。登山口から3分ほどで道場川の中に入り、よく判らぬまま右岸から左岸に移った。踏み跡やケルンやマーキングも無く少し躊躇しながら進むのだが、左岸の棚地形まで上がると、細い踏み跡が在った。ただしここも野草に覆われ途切れ途切れで、合っているのか獣道を伝っているのか判らなかった。唯一、山と高原地図に書かれている注意書きを信じ通過してゆく。向かう先に堰堤があり、越えた先で踏み跡が右側の斜面を登っていた。10mほど伝うも途切れ、おかしいので川床に降り沢を詰めてゆく。

 堰堤を越えた先は右岸寄りを歩き、へつりの場所はナメ床の川床に降りジャブジャブと通過してゆく。ここは復路に見つけたが、右岸に長くタイガーロープが流してあった。水量が多い時は右岸をヘツルようなコース取りになるようだ。ナメ床の先を詰めてゆくと、落差4mほどの小滝がある。完全に樹木に覆われた場所でとても暗い場所にある滝であった。ここを右岸を通過しながら滝を見下ろしながら通過してゆく。この右岸の道はしっかりとした山道で伝い易い場所となっていた。

 再び沢の中に降り立つ。この先は二俣で、その分かれ目の中央尾根にルートがありマーキングが導いていた。探して見えてくる進路で、これまでの経路からは沢筋を伝うのかと思えてしまった場所であった。尾根に乗るも再び東の谷地形に入り、ここで登山口道標から初めての分岐道標が現れる。無かったらそのまま谷地形を進んでしまうだろう。ハッキリした山道が先に続いていた。道標に示される矢印に従い右手側の斜面を登ってゆくと、その先で造林小屋が現れる。ここでも進路を迷ってしまう。造林小屋の北西に沢筋があり、渡渉して西側に進んでみる。何かおかしいので、今ほどの沢筋に戻るとケルンが導いていた。造林小屋を振り返ると、そこからの道は崩れ寸断されているようになっていた。

 ケルンを追うように沢の中を進んで行く。破線路なのであまり期待はしていないのだが、本当にこんなルートなのかと思うほどに荒れていてルートがあるにしては野性味のある場所となっていた。過去の大水のせいなのだろう大岩がゴロゴロしている場所もある。820m付近で空が開け、ここにはナメ滝がある。右(東)手には屏風岩があるのだろう、その基部の岩壁が続いていた。そこに地上高2m付近に岩穴が在り、修験の場のようにも見えた。

 二つ目の道標は起立した大岩の左の杉の木に取り付けられていた。今の沢筋でルートとして合っていたようだ。薄い道形を伝い進むと3つ目の道標が現れる。ここは道標が無かったら、右に見える谷筋に進んでしまいそうな場所であった。相変わらず道形が薄く、何度も外し修正しながら高度を稼いでいた。

 1110m地点で、とうとう進路が判らなくなってしまった。マーキングがあり、次のマーキングを探すも、どの方角にも見えてこない。山と高原地図空は北進であり、かなり注視し探ってみたが判らなかった。もうすぐ上は主稜線なのでどこを上がっても良かったのだが、イデミを目指しているので寄せて行こうと、北西側に上がる谷筋に進んで行く。するとここには綺麗な石積みの場所があり、逸れたことにより有益な人工物を見ることになった。その上側は倒木が多く、抜けるとザレ斜面であった。適当に九十九を切りながら這い上がって行く。

 1190mで主尾根に乗り上げる。私の持つ1996年の山と高原地図からは、この場所は実線路で書かれている場所であるが、2018年図にあるように、道形の存在は感じられない場所に変わっていた。イデミへの斜面となると、好事家の足跡なのだろう、もしくは獣となるが踏み跡が見られた。少し急峻路であるが、肩まで上がってしまえば緩斜面になる。

 イデミ登頂。地形図からはピラミダルな印象の場所であったが、南北に細長い山頂部の場所で、境界標柱が三角点が在るかのように埋まっていた。山名標識が一つ、ほかマーキングが二カ所で見られた。晴れていたら少しは展望があるのだろうけど、雨でありガスなので全く周囲は見えてこなかった。ヤキソバパンで朝食とした後、少し西側に進んでみる。過去の登山道の場所に階段などが見られるが、そのほとんどが途切れ途切れに存在しルートの繋がりとしてあるものではなかった。適当にこれだろうと決め込んで伝い易い場所を進む。岩穴が在ったり、ハングした岩壁の下を通過したり、主尾根を右にしながら山腹を通過してゆく。

 小尾根を乗越すような場所に幹直径400mmくらいの木があり、その根がステップに良さそうに見えたので体重をかけた。次の瞬間、見事に滑落をはじめた。ヤバイと思ってから止まるまでがやはりここでもスローモーションなのだった。白出沢の時もそうだったが、危険に瀕した時になぜにスローモーションになるのだろう。脳が次の行動を瞬時に反応できないからだろうか。幸いにも3mほどの滑落で灌木で止まった。雨であり滑ったと言うより、朽ちたハズレに乗ってしまった。見た目には朽ちているようには全く見えなかった。雨具をドロドロにしてしまい、瞬時に地面を引っ掻いたので10本の爪は土が詰まっていた。

 山腹は危ないと判断し主尾根に上がる。しかし1320m峰の東側には鋭利なキレットが待っており、西進の場合はかなり神経を使う場所になっていた。尾根の北側に巾60mmほどのバンドがあり、それを伝うのが一番安全な通過のようであるが、廃道になった理由がここで見えていた。ここを昔は実線路として通させていたのかと思うとちと怖い気もした。普通にザイル下降したい場所であった。キレットから先の斜面はそう難しくはないが、雨が降り止まない中では、西進はここまでとした。

 東に戻るのだが、昔の尾根筋の道を追うように戻ってみた。しかし伝い辛くなり結局山腹に戻る。ガスで先ほど登ったイデミの場所も気付かずにその前を通過していた。山腹を伝っていたためだろう。毛無岩に再び登頂とも思ったが、このガスと雨では展望もなくスリップの可能性が高まると判断し、相沢越の場所から降りてしまうことにした。往路の1110mで進路が判らなくなったので復路で確認したかったのだった。ここがしっかり判っていれば、毛無岩を経て尾根コースで降りたかもしれない。

 分岐道標の立つ場所から降りてゆく。と言っても下側を指す道標は既になかった。そして降りてゆくような道形も判らなかった。それでも小尾根を降りて行っているようで、尾根を外さないように降りてゆくと、往路に迷った地点が現れた。あのまま尾根を突き上げればよかったようであった。この1110m付近からは気にして道形を追って進んでみる。復路に820mの岩穴を探索しようと予定していたが、復路にはその場所を通過せず、沢の左岸側の中の植林帯の中を通っていた。ナメ滝の場所でゆっくり写真をとも思ったが叶わなかった。流れの中に戻ったら、滑落して汚れた部分を洗い流す。雨具を着込んでいたので流血が無かったのは幸いだった。

 造林小屋に戻ったら、ここからは緩斜面の沢筋のルートとなる。帰路にナメ床の通過点で、右岸にロープが在るのを発見する。でもこれに掴まって岩場を通過するのは、結構振られて大変そうに見えた。小滝を左に見ながら山道を戻って行く。以前はここほどの道が全体を通して在ったのだろうと考える。それともここは杣道で、その併用で登山道が切られたため、利用者の少ない登山道側が廃れているのかも。

 登山口に到着する。人にも獣にも会わない山旅であった。破線路らしい破線路ルートだった感じ。





 
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