ノノツキ山        1132.3m
                    
                                                  
                                      
   2019.7.27(土)


  くもりのち雨     単独      牧場内の管理施設から     行動時間:43M


@鳥甲牧場資材置き場4:40→(14M)→A南尾根取付き4:54→(5M)→Bノノツキ山4:59〜5:07→(16M)→C資材置き場5:23



   
@鳥甲牧場の管理棟施設前から見るノノツキ山。道が見えますが、資材置き場で行き止まり。 @東へ進む道を入って行く。轍の高低差が大きく、通常の車は走行は無理。 泥濘地もある。スタックしそうな場所ばかり。 畑の向こうがノノツキ山。中央の笹藪を突破。当然、畑は縁に沿う。
       
畑から尾根末端までは笹藪漕ぎ。畑側は場所を選ばないと激薮。 南尾根末端から登りだす。下草は少ない方だろう。 1100mの尾根の肩に乗り上げる。 Bノノツキ山到着。三角点探しは密薮で結構大変だった。
     
B三角点設置場所のみ明るく空が開けている。 B状態のいい三等点。 B山頂の西側は植林帯で行動しやすい。 1100mの肩にある目印としていた大木。ここから西南西側に下る。
       
下って行く斜面。 畑への最後の試練。ここはまだいいが、畑の際がほとんど隙間がないほどに生えており、そこにツタが絡む。 畑に戻り布岩山を望む。 畑への連絡路
       
管理施設は半分は廃墟。 C戻る。作業車が置いてあるので邪魔しない場所への駐車が必須。 ヤキソバパンとノノツキ山




 2.5万図「鳥甲山」で最後に残ったノノツキ山。残雪期に鳥甲牧場を縦走したときに踏んでしまえば楽であったが、この時には存在に気が付いていなかったのでしょうがない。面白い名前の山であり、どんな漢字表記なのかと気になるところであるが、判る解説は見出していない。

 
 アプローチであるが、最短路は西側の牧場から。地形図からは山の南側に破線路が登ってきており、それを伝うのも面白そうであるが、間違いなく薮化してとんでもない場所になっていることが予想できる。簡単そうに思う西側だって、負荷の強い場所になっている可能性もある。短い距離のアプローチであるが、毎回そうであるように心して挑む。

 
 1時に家を出る。月夜野から湯沢まで高速に乗って、R353で十二峠下を潜って津南に出る。秋山郷へは交通規制を調べてこなかったので夜間通過が可能なのか気になったが、前回のように停められることはなく進めた。しかし、予定していた前倉地区から登っていくルートは崩落により封鎖されており、今回もまた五宝木トンネルを潜って鳥甲牧場に入った。ここも以前はバリケードがあったので、下から歩かねばとも予定していたが、難なく牧場地内に登り上げられた。荒廃した廃墟のような施設ではあるが、現在進行形で使っている作業車も置かれており、一種異様な場所ではあった。使うなら使う、使わないのなら使わないにした方がいいと思うが・・・。廃墟に対し、周囲の牧草地は奇麗に耕されていた。東側の施設側に進み、ダート道になる手前で停車した。

 
 潰れた施設の何かが風によりバタバタと音を立てている。あまり心地いい場所ではなかった。東を見ると、立山の与四兵衛山のようにノノツキ山がある。植林してあるのが黒く見え、どこからでもアプローチ出来そうではあるが、畑があることからどこでも歩いていいことにはならず、道のある場所を伝ってアプローチしてゆくことにした。

 
 4:40行動開始。道は二分しており、北東に進むのが最短路であるが、その道は30mほど先で止まっている。東南東に進むダート道が地形図に描かれている破線路であった。農作業車が通る道ではあるが、軽トラではなくトラクターの轍しかなかった。それもそのはず轍が深く、車高の高い四駆でも底を擦りそうな道であった。途中には泥濘地も待っていた。

 
 道は途中で南東側を向く。ここは地形図ではそのまま東進であるが、そこだろう谷部は笹の密藪になっていた。南東に進みすぐに東の畑への連絡路があり、この枝道を選んで進む。今日も雨になった。降らない予報のはずだったが、これで三週続けて予定外の雨に降られている。それもにわか雨ではなくしっかり降る雨に・・・。畑の縁を歩くようにして北進から東進となり、ノノツキ山に近づいてゆく。畑と植林帯との境にはササが生え、ほとんど隙間が無い密生藪となっていた。北に南に薄い場所を探したが、どこも同じようであった。

 
 ストックを突き刺し笹藪を分けて進む。強い植生は5mくらいの幅であった。そこを抜けると胸丈の笹原で、こちらは分けやすい植生で助かった。既にここは植林帯で、日が入らず暗い中を進んで行く。そして南尾根に取り付く。ここの斜面も煩い下草は無く快適に登って行ける。しかし1100m付近の肩に乗ると、そこからはやや密の植生を分けながら進む。ここは西側の植林帯側を伝った方が楽だったかもしれない。見てはいたが、ササの植生があったので頂部を伝った。どちらが良かったかは不明。

 
 ノノツキ山登頂。と言ってもナビが無いとどこが山頂だか判らない地形であった。幸いにも南寄りに三角点が埋設してあり探索に入る。これが山塊の中央に在ったら、かなり探すのに難儀しただろう。南端のこれもあちこち右往左往しながら探し、やっとのことで見つけ出した。その場所だけ半坪ほど植生がなく明るい場所に飛び出した(飛び込んだ)感じであった。すわっ一等点かと思った大きな石柱には三等と刻まれていた。人工物はこれのみで山名板などは無かった。ここから真西に分けて進む。山頂の西側は植林斜面で下草が軽度で動き易かった。

 
 往路に伝った通り復路をとる。1100mの肩の場所には、目立つ白い幹の大木があり、登りの時はブナがあるのかと見ていたが、よく見るとそうではなかった。尾根末端まで下り、往路より北寄りの場所を突っ込んでみる。向かう先が一番明るかったのでこの場所を選んだのだが、謝りたいほどに密生藪でわずかな距離を進むにも時間がかかった。畑に出たときは負荷が無くなりホッとした。相変わらず雨は降り止まず。

 
 畑には獣の足跡もなかった。牧草地の北側では、獣よけの空砲が等間隔で鳴り響いている。あれが効いているようには見えないが・・・。サイロのある廃墟側へと戻って行く。農夫の朝は早い。ここにも早い時間から作業車がやってくると予想していた。勝手に車を停めているので、それが気になって速足で戻る。

 
 車に着き、次は十日町の秋葉山を目指す。鳥甲牧場からのアプローチは、五宝木トンネルを戻らず結東地区経由で進む。その途中、まだ6時前にして6台ほどの軽トラとすれ違った。






              戻る