芦沢山       1272.0m       砥沢山       1458m       サカリ山        1541.7m                                                                                                                        高尾天平       1036m   
  
 
 
     2019.3.23(土)


  くもりのち雪     単独     貝沢川を中央にCWで周回。大指尾根を下る。   行動時間:6H5M


@釣り堀P5:32→(5M)→Aグリーンロード入口5:37→(2M)→Bグリーンロードを離れる5:39→(11M)→C尾根に乗る720m5:50→(56M)→D1148高点6:46→(26M)→E芦沢山7:12〜16→(55M)→F砥沢山1458高点8:21→(54M)→Gサカリ山9:15〜25→(51M)→H1246高点10:16→(20M)→I藤ダオ10:36→(10M)→J高尾天平1036高点10:46→(8M)→K1024高点10:54〜56→(1M)→L1024東分岐10:57→(28M)→M遊歩道に乗る11:25→(8M)→N戻る11:33


   
@釣り場に隣接する蕎麦屋の駐車場を利用。 貝沢川右岸には、車道と散策道がある。 A散策路のグリーンロード入口から入山。 Bコンクリート舗装路が終わった辺りから斜面に取り付く。ザレの急こう配。
       
C720m付近。水道局の標柱の立つ場所で尾根に乗る。 D1148高点。QZW氏のリボンが下がる。 E芦沢山 E芦沢山の標識は割れ落ちていた。
     
E三等点 E芦沢山の南尾根にはリボンが続いていた。 1130mのコル。峠道となっており貝沢川右俣よりの道が乗越ていた。 1130mから貝沢川側の道形(東)。
       
1330m付近。雪(小雪)が強くなってきている。 1390m付近。馬酔木の回廊。 F1458高点。砥沢山。 1450m峰は北側山腹に道形があり伝う。
       
尾根の北側に道形が続く。サカリ山に行くには早々に離れた方がいい。 山中にわずかに残っていた雪。もっとあると思ったが・・・。 1510m峰。手前峰。 ブナの大木が倒れていた。
     
Gサカリ山 Gサカリ山の新ハイの標識。 G三角点は頭だけが見える感じ。 G三等点だろう。
     
G枝打ちがされており、山頂は伐木が折り重なる。 Gヤキソバパン 往路に伝った道形が尾根を跨ぐ場所。52−53林班界。 1380m付近。尾根の東側に道形が見られる。
   
1380m峰 1370m峰 1300mの分岐点。西側の尾根へ。 H1246高点峰。
     
1150m付近。尾根上はほとんど下草が無い。 I藤ダオ J1036高点。エアリアに読める高尾天平。 東屋
       
K1024高点 K東屋と、古い東屋。 L1024高点東の分岐。ここから分岐する道を伝うが、すぐに有耶無耶になる。 25mほど伝うと鋭角に曲がる。曲がった先に降りて行くも、道形は消滅。
   
尾根上に見える掘れた筋を降りてゆく。直滑降風。 尾根上に谷のような筋がまっすぐ降りている。 麓側に降りると道標の跡が見られた。 M遊歩道に乗る。
        
遊歩道の橋 バンガロー群 車道に出る。 散策路入口の様子。
       
N駐車場に戻る。トイレはあるが夜間は暗く・・・。      




 南魚沼で遊ぼうかと思っていたが、西高東低の気圧配置となり1日中雪予報となってしまった。ただでさえ雪が少ないのに、この一週を逃がすと目標座の残雪期は終わってしまうのではないかと気にしてしまう。ちらほらと降るくらいなら突っ込むが、降り続くのは勘弁願いたい。雪と遊ぶのは諦め、落穂になっている奥多摩エリアのサカリ山に行くことにした。

 
 サカリ山のみだったら、南の白糸の滝側からのアプローチにするのが最短。北の芦沢山も踏んで居らず、サカリ山より芦沢山の方が低いことからも、北からのアプローチとなりサカリ山が最奥地となった。この場合、登り路は貝沢川左岸の尾根の一択であるが、下山路はどう楽しもうかと考える。貝沢川沿いを歩こうか、マリコ川沿いを歩こうか、大指尾根を伝おうか・・・。いろいろ選べるので、現地での状況によって臨機応変に判断することにした。

 
 1:15家を出る。秩父を経て、名栗から青梅に出て奥多摩へと入って行く。前回ここに来た時に、セブンイレブンに立ち寄れないミスしてしまったことがあった。今回気にして見つつ走ると、2店舗あると思っていたうちの1店舗は、廃業していたのであった。今回はそれが判ったので前回のミスが納得できた。奥多摩古里店でコーヒーとヤキソバパンを買い丹波山村へと向かってゆく。

 
 丹波山村の村営グランドから登って行き、尾根の末端と貝沢川が出合う場所に到着。コンクリート擁壁が高く、取り付くことはできない。皆が散策路から入山しているのが理解できた。貝沢川沿いの林道上に駐車しようと入ってみるも、角の立った落石が多く、200mほど入って引き返す。この林道は狭く駐車できる路肩余地もなかった。状況を精査し村営グランド西の蕎麦屋の広い駐車場に入れる。釣り場用の駐車場にもなっているのか、公的なトイレもあった。外気温は6℃を示していた。夜明けを待つ。

 
 少し明るくなり行動開始。空を見上げると、すぐにでも泣き出しそうな暗い色をしていた。すぐさま各天気予報を見るも、降るような予報ではなかった。すぐに明るくなるだろうと思いつつ準備をする。釣り場の方へ降りてゆく車も見られ、今は1台しかないここの日中はどうになるのだろうと気にしたりした。イベントなどはないだろうか、工事などはないだろうか、そんなことをいつも気にしてしまう。

 
 5:53スタート。貝沢川に架かる橋まで登り上げ、西に下ると散策路であるグリーンロード入口と書かれた標識が見られる。九十九折はコンクリート舗装され、その先で直線路になると未舗装路に変わる。ここから適当に斜面を登る。ザレの強い斜面で、けっこうに足をとられる。その音が聞こえるのか、丹波川の対岸側の民家の犬が吠え立てていた。流れやすい地形なので獣も通らないのか、通ってもすぐに流れ消えてしまうのか、獣道の少ない斜面であった。

 
 喘ぎつつ登ると、尾根に乗った場所には東京都水道局の石柱が見られた。標高720m付近であった。登った感じでは、舗装路の途中から取り付いた方が、足場がしっかりして登りやすいように見えた。進む尾根上には下草はほとんどなく歩き易い。とは言っても、相応の勾配があるので、まだ肺が病んでいる中ではこの地形でも負荷となっていた。あと、降らないだろうと思っていた中では、小雪が舞いだしており、聞いていたラジオの天気予報からは、既に千葉で雪が降っているところもあると伝えていた。

 
 1148高点に上がると、そこにQZW氏の赤いリボンが下がっていた。と言うことは、この高点峰もヤマラン有効座になっているのかと理解した。事前に調べた中では、山名が探し出せてはいなかった。西に進んで行く。雪の粒の量が多くなり、アウターのフリースを白くして行く。どこまで降るのか、少しドキドキしながら歩いていた。下に置いてきた車は夏タイヤにしてしまっていたから・・・。東京の桜開花宣言があり、安心しきっておりリスクヘッジができていないのであった。

 
 芦沢山に到着。標識は割れて下に置かれていた。ここからの南尾根にはピンクのリボンが降りて行っていた。これを見ると貝沢川沿いの破線路を使った周回コースも計画できるようであった。最初、このリボンの続く尾根がサカリ山への進路なのかと思い伝うも、高度の下げ方が尋常でなく間違いに気づき西に修正する。西に見えるこの尾根は、最初は山頂からムジナ沢へと降りてゆく尾根だと思えてしまったのだった。コンパスで進路を再確認して南西へと進んで行く。

 
 芦沢山から急下降し、降り立ったコルには標識があり、ムジナ沢のある西側と貝沢川のある東とを繋げている場所と判った。山道がここを乗越ていた。ただし濃い道形は東側で、西側の道形は薄くなっており、伝う人は少ないことが判る。南に登り返して行くのだが、さらに雪景色となり周囲展望を遮っていた。暖かくなるだろうと我慢して着けていた手袋を、冬季用とチェンジする。気温もさらに下がってきているようであった。

 
 1458高点に登頂。ここは砥沢山と名前がある場所であるが、それらが読める標識は無かった。南に下り、次の1450m峰がスクンと立っているのだが、いつしか現れた道形は、その北側山腹を通過しており、それを伝って南側に出る。今度は東進となるが、ここでも尾根上ではなく北側斜面に道形が続いていた。判断に迷ったが、上手くサカリ山側に連れて行ってくれるだろうと予想し伝ってみる。しかし、1510m峰の北東尾根側まで進んでも水平道のままで、南に行くような雰囲気がなかった。やむなく適当に這い上がり北東尾根を伝って1510m峰に上がる。先の1450m峰を巻いてすぐに、南に進み尾根に乗った方がスマートであった。

 
 1510m峰の南側には、ブナの大木が葉をつけたまま倒れていた。少し雪は小康状態になり、それに併せ周囲展望もわずかだが見えるようになってきていた。降雪のピークは過ぎたような印象であった。サカリ山への登りになると、やや進路を邪魔する木が多くなる。避けながら越えながら登って進む。

 
 サカリ山到着。新ハイキングクラブの小さな標識が唯一の山名板であった。その西側にヤマランのG氏の黄色いリボンも下がっていた。これまでのピークと異なり、いやに密生している。到着当初は自然木でそのようになっているのかと見えたが、よく見ると最近の伐採後であり、上を見上げると枝打ちをした痕が見られた。それがそのまま山頂に放置されているのであった。腰かけるのにちょうどよく、ヤニに注意しつつ利用させてもらった。三角点は天面のみ見えるほどに埋まっており、わずかに見える刻みからは三等点と読めた。

 
 さて計画最奥の折り返し地点まで到達した。ここから復路となる。サカリ山からの北進は、先ほど登ってきた場所を下ればいいだけなのだが、近接して西側にも同じような尾根がある。まんまと引きずり込まれ、途中で気づき東に修正する。雪がもっと降っていたら、東に尾根が見えずにさらに下っていただろうと思う。ブナの倒木を再度見て1510m峰に戻る。ここから北東尾根を降りてゆく。

 
 尾根を進んで行くと、先ほど伝った道の延長と判る道形が、52・53林班界標識の場所で尾根を乗越して南に進んで行っていた。地形図に見える破線路と、どこかで繋がっているのだろう。跨ぐようにそのまま北東に進んで行く。最初は道形などは見えなかったが、1390m付近から尾根の東側に現れしばらく続いていた。東斜面には植林地があり、この作業道なのかもしれない。ポコポコとある各ピークには、もれなく水道局の標石が埋まっていた。

 
 1300mの標石は、三角点のように周囲を石で守られたようになっていた。降りてきた延長線は東側の尾根だが、90度進路を変えるように北に降りてゆく。進んだ先の1246高点峰は明るく広い場所で、休憩適地でもあった。この辺りからは、貝沢川沿いの破線路を意識して進路を探っていた。北や西へ行けば進路をどのようにミスしても、降りてゆけば破線路に行き当たる。その点では安心であった。ただしここからは急峻で、その現地からは、尾根伝いが最楽の選択で北東側に降りてゆく。

 
 下に舗装路が見えてきた。地形図の破線路は既に舗装林道になっていたのかと知らされる。尾根の末端にはベンチと標識があり、ここは藤ダワと名前のあることも知らされる。東側の樹林帯には、マリコ川側からの真新しい舗装林道も上がってきているのが見えた。掲示されている絵図を見ると、この先の高尾天平を通過して行っても、麓側に散策路があり高尾地区側へと戻れるよう。それが判ったので、藤ダワからは貝沢川方面には降りずに、北東への尾根に登って行く林道幅の道に入って行く。

 
 林道幅の道は途切れることなく尾根上を進み、1036高点のある高尾天平の場所も、山頂らしくない林道の一通過点にしていた。さらに進むと六角形の東屋があり、緩く下ってゆくと、今度は1024高点の場所であるが、ここには黒い幕を張られた四角い囲みが目立っていた。周囲の木々には獣の食害よけのネットがたくさん見られた。尾根を東端まで進むと、ここにも東屋があり、これは新設されたようで、もう一つ古いものが西側に横たわっていた。ここからは、藤ダワで見た絵図通りに、東に登山道を下ろうと思っていた。

 
 東に降りてゆくとすぐに、白ペンキを塗られた道標が倒れていた。分岐になっており、その方向を指すように「貝沢高尾部落」と彫られていた。公的道標が部落表記していることに驚いたのは言うまでもなく、それはそれとしてショートカットできる道があるんだと解釈した。地形図に見える破線路から別れ北に道形を伝う。すぐに右にターンし折り返すように東に進む。ここまでは道形が判った。その先の低木の植林帯の場所で道形が見えなくなってしまった。どこかで間違えたのかと、一度登り返すも、間違えた様子はなく再び降りてゆく。しかし2度目でも見い出せなかった。しょうがないので適当に下ることにした。

 
 1024高点の北東斜面は、地形図からは等高線が広く緩斜面に見えるが、実際は地面が緩く、それが為に流れやすいのか、削られたような、流れたような急斜面が待っていた。雪はないがスキー場に居るような場所で、流れる足元に注意しながら降り、途中から小尾根上にある掘れた地形を伝ってまっすぐに降りてゆく。降りてゆけば、どこかで道形に出会うはず、乗らずとも左右のどこかに見えてくるはずと思った。しかし全く見えてこない。大きく場所を違えてしまったよう。もしくは、今伝っている谷形状の道形が、その昔は九十九折があり伝えたのかもしれないと思えた。

 
 急下降が終わり、緩斜面の樹林帯まで降りると、そこに錆びた六角ボルトが残る古い道標が立っており、道形が西から東へと下ってきていた。もっと西側に存在していたのか・・・。1024高点東の、分岐からの最初のターンした場所が違っていたのかとも思えた。ただしその場所ではよく確認はした。植林作業に伴い道形が有耶無耶になってしまったようでもあった。下側に進むと、作成中の作業道にバラスが撒いてあり、その下側に散策道の舗装路が見えた。

 
 散策路を西に伝ってゆく。九十九折の下側には、谷を跨ぐ橋などがあり、さらに進むとバンガロー群の中を進む。利用するには少し時代が経過しすぎているように見えるバンガロー。キャンプブームではあるが、利用するには勇気が要るように見えた。進む先に村営グランドが見えてきた。車道に降り立つと、今伝ってきた散策路もグリーンロードと言うのが絵図に書いてあった。駐車場に戻る。

 
 振り返る。少し積雪があるかと思って構えて行ったが、ほとんどなかった。その代わりに降雪があったが、一時的に地面を白くした程度で降り止んでくれた。そんな暗い天気の中に周回したが、視界があったら往路側と復路側の尾根筋が見え地形が確認できただろう。高尾天平の前後以外は、道のない場所を伝ったわけであるが、ほぼ下草がなく伝いやすい場所ばかりであった。今回はCWでの周回であったが、CCWだったら、藤ダワで大指尾根の急峻を見上げ、東の破線路(現在は舗装路)の方を伝ってしまったかもしれない。そうそう、蕎麦屋の駐車場は、駐車場として使ってよかったようだ。蕎麦屋はやっておらず釣り客も使っていた。










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