大松山    1649.0m                                                                                                                                                                                                               
  2023.10.21(土)


  くもり    同行者あり     菅平高原自然館より     行動時間:2H45M


@菅平高原自然館P7:04→(47M)→Aグランプリゲレンデトップ7:51〜53→(28M)→B大松山8:21〜34→(75M)→C自然館P9:49 
                                                                                                                                           


 
@菅平自然館駐車場よりスタート。トイレ・手洗いあり。 経路に道標はほぼ無い。 早朝に少し四阿山側が見えたが、その後はガスの中。 林道からのトレランコース分岐。
       
この分岐点のみ、唯一道標が見られた。 直登コース。登山道としては急。 南進から西進へ Aグランプリゲレンデトップ。
   
A菅平中心街側。 山頂駅に無積雪期用トイレあり。 最後の急登 Bチャンピオンコーストップが大松山。
     
B避難小屋ではないので全閉。 B南端に三角点埋設。美的な山名板。 B三角点は割られ痛々しい。 B最高所から見るログ小屋。
       
B紅玉と 道標は無いので地形図を見ながら分岐路を選ぶ。 つばくろ山側 紅葉を愛でながらの林道歩き。
       
景色のいい気持ちいい下り。 C自然館駐車場に戻る。




 大松山への初登は2005年の積雪期。リフトを使っての大チョンボ登山だった。踏んだだけのような登頂で、一度麓からまじめに登ってみたいと思っていた。菅平牧場側には根子岳や四阿山があり登山者が集う。大松山はスキーヤーでは賑わうが登山対象としてはあまり人気の場所ではなかった。過去形で書いたが、それがいつしかトレランコースとなり大会も催されているよう。その大会が先月あり、祭りの後なので静かに歩けるだろうと計画してみる。

 

 トレイルランナーが伝えば、踏み跡も濃くなり歩き易くなるだろうと考えた。しかし大会サイトにはコースが大まかには書いてあるものの、地形図に見える道のどこを通過しているのかが探せなかった。全ては現地で判断することにする。前夜は雨、ただでさえ涼しい菅平、登山には不向きな天気予報ではあったが、悩むことなく決行とした。

 

 5時に家を出る。浅間サンライン経由で真田に入り菅平へと上がって行く。菅平の気温は5であった。菅平高原自然館の場所は判り易く、未舗装の広い駐車場には仮設トイレとシンク付きの手洗いが設置されていた。ここには湿原に対する絵図はあるが、大松山側を導くものは無かった。

 

 7:04駐車場を出発する。西に向かい、最初のY字分岐を南側に入って行く。合宿向きな宿が立ち並び、さすがにこの時期はオフシーズンで閑散としていた。既に向かう先にオオマツゲレンデが見えている。大原学園の施設を右に見て進むと、この辺りから合宿よりスキー寄りの施設が増えてくる。進路が良く判らず、村人を探していた中で、やっと第一村人発見。おばあちゃんだった。「登山かい?」と聞いてきたので「そうです」と返す。発見したものの、知っているようには見えず聞かなかった。最悪はゲレンデを登ればいい。道幅は狭いが上に向かっている舗装路を進む。進路が南東に向き、この先で新たな舗装林道が横切る場所に出くわす。これが山体をぐるっと巻いている林道のようで、この場所に唯一トレランコースを導く道標が立っていた。

 

 道標の場所からは直線的に防火帯のような幅が続いていた。やや急登斜面で、ここもスキーコースなのだろう。進む先で西にカーブしだし、ここで1502高点峰の北側の実線路に乗っていることが判った。緩く登って行くとグランプリコースのスタート小屋が建ち、麓から終始見えていたゲレンデであった。ここまでで気づいた事だが、大会が行われたにしては、あまり踏まれていない印象だった。ひと月も経過すればこんなものなのかもしれない。この先のリフト頂上駅には、無積雪期用の簡易トイレが置かれていた。おそらくはトレラン用であろう。

 

 リフトの駅舎を過ぎてからは、地形図からはなだらかな等高線に読めるが、なかなかの傾斜が待っていた。そもそもが登山用としてあるわけでなくスキー滑走用の場所であるので登る事より滑り降りることを考えて造られているはず。それでも地形図には破線路はあるのだが・・・。そこを思うと、昔から登山対象の場所ではあったよう判断できる。向かう先にログハウスが見えてくる。青空にそれが映え格好いい。ただしガスが巻いているので時折見せる青空であった。ログハウスまで上がったら、南の最高所側へと進んで行く。

 

 山名板を周囲の木に探したら、足元の三角点の上に「大松山」と書かれたプレートが見られた。2度目の登頂ではあるが、初めて見る三角点。その三角点は無残にもあちこちが割られていた。ログハウスまで戻り小休止とする。晴れていれば四阿山側が楽しめる場所であるが、どんよりとした景色が見え、上層はガスに覆われていた。それでもこの山頂部には日差しが届いており、温かく休憩が出来ていた。

 

 帰路は北進して地形図の実線路を伝って行く。地形図をよく見て歩いていないと進路を間違えそうな分岐も多い。「つばくろ山」にも進みたかったが、1488高点側に行きたがる一人と一匹に対し、もう一人が「下山」を選択する。民主主義では多数決が有効であるが、我が家は力を持つ者の意見が強い。東進する林道に進んで行く。辺りは紅葉が奇麗で、周囲や林道を覆う黄色を楽しむ事が出来た。林道がゲレンデに飛び出すと気がつくことがある。ここのゲレンデは草原ではなく畑なんだと知らされる。楽しくスキーをしている雪の下は農作物をつくる畑なのだった。

 

 畑の中の直線的な道を降りてゆく。そして途中からは別荘地内を通過してみる。もちろん活動休止しているお宅も見られるが、住まいしているお宅も多い印象だった。麓側の車道は農道を兼ねており、トラクターの通過で土を落としてゆく。それらで舗装路は汚れていた。これは川上村の車道も同様。高原野菜がつくられるところとしての道路事情はそっくり。

 

 最後に湿地よりの小川を跨ぎ菅平高原自然館駐車場に戻る。菅平でのトレランは、大会としてはコースが存在するが、それ以外の時は気配を消しているような印象であった。



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