大森山    1318.5m      藤塚山    1238m     
 
                                                                                                                                                                                             
  2023.7.8(土)


 晴れ    単独     藤塚四季の丘公園Pより     行動時間:2H32M


@藤塚四季の里公園駐車場6:10→(14M)→A寒い沢橋分岐6:24〜25→(14M)→B南東麓道形終点地6:39〜52→(38M)→C西麓の畑入口7:30→(9M)→D沢筋を離れる7:39 →(13M)→E西側ピーク7:52→(5M)→F大森山7:57〜8:01→(21M)→G西麓の畑に戻る8:22→(7M)→H藤塚稲荷神社鳥居8:29→(10M)→I藤塚山8:38〜39→(4M)→J駐車場8:42


 
@藤塚四季の丘公園駐車場から @公園にはアスレチックもあるよう。トイレ側に進むと藤塚山。 大森山北麓の猟犬小屋(多頭) A寒い沢橋から南へ入る。
       
南東の分岐。農家用の水道施設あり。 大森山の南東側の畑。山頂までの平面距離は300mほど。 B林道終点地。この方角にもフェンス在り。 B北側はこのようにフェンスで抜けられず。
   
下側の路も伝ってみたがダメだった。 写真下側に、上側の畑と下側の畑が見える。伐採斜面には道形が見える。山頂は左上。 東麓の石が堆積した場所。この南側から林道が入っている。たぶん、伝って行けるだろう。 C今回使った場所。藤塚四季の丘公園の道向かい。
     
フェンスを越えると涸れ沢に入る。 不思議な涸れ沢。登山道のよう。獣の足跡なし。 コンクリート構造の導水管が見られた。 この辺りで沢を離れる。
       
南尾根は、場所を選べば植生が薄い。 E西側ピーク 中間峰 F大森山
       
F三角点は頭だけが見える。 F三等 Fコロッケパンと F絶縁テープを残す。
       
F東側 F西側 西ピークからの西尾根 アカマツの大木の場所で急峻になり南に方向を変える。
       
涸れ沢に戻る。 Gフェンスと畑。一枚だけビニールひもで締結してある。 H藤塚稲荷神社の大鳥居。この先、参道入口と林道入口はフェンスで塞がれている。 藤棚が続く登路。
       
社務所・トイレ 狛犬と鳥居 石畳の参道 I藤塚山 藤塚稲荷神社
     
I西側にハチの巣箱 J駐車場に戻る。    




 内裏山を調べている中で、川上村の遺跡詳細分布調査報告書の地図の中に、近接した場所で藤塚山と大森山を見つけた。前者の方は、一帯が園地になっているので「藤塚」の名前を見知っていたが、大森山の方は初めて見る場所であった。西に地形図記載の「森山」が存在するが、距離的にそことは関係がない様子。幸い、三角点が埋設してあるようであり、目指すに際し人工物が必ずあると思うと楽しみが増える。

 
 実は、内裏山に登ったときに、この2座も抱き合わせにしようかと考えていた。当日の天気は雨で、はしご登山するには条件が悪く結局その日は1座で終えた。その帰りに下見をしに行く。藤塚山の方は藤塚神社があるのでその参道を使えばいいので無問題。大森山の方を主に下見となる。最初に西麓と北麓を見るが、かなり密生地のようで楽に取り付けそうな場所が見出せなかった。東から回りこみ南東麓に行くと、農夫の方がいたので「大森山への登路は無いですか」と尋ねてみた。すると、「すぐそこのほら、畑用の水道施設のある分岐から北西に入ってゆくと登れる」と教えてくれた。さすがジモティと思い川上村を後にした。

 
 2座とも、麓からたいした標高差ではないので楽に登れるだろうと踏んでいた。4:15に家を出る。西上州は26℃だったが、さすがの川上村18℃だった。ただし、すでに朝日が暑かった。朝の涼やかさが川上村にしても無いのだった。藤塚四季の丘公園の駐車場は広く、古いが大きなログハウスも在った。この場所から藤塚山山頂は近く、「トイレ」と書かれている方へ進めば山頂のようであった。

 
 6:10出発する。登ってきた車道を下り、大通りに出たら北に進む。歩道はなく路側帯は狭い。大型トラクターと大型貨物が行き交い歩き辛い。こんな場所を歩く人の方が少ないのだろう。大森山の北側にある車道も歩くことは考慮してないようだった。寒い沢橋の手前から南に道が入っており、その道を進むと建設会社の土地がある。そこを緩く登ると、先に書いた農夫が教えてくれた分岐点であった。東側の尾根筋は削られている。登る事は出来なくは無いが優しい場所では無くなっていた。高原野菜畑の北側を進んで行く。スーパーでよく見られる野菜が間近に見える。そのほとんどが虫に食べられていない。奇麗なのだが、ちょっと農薬を感じたりしてしまった。

 
 道の行き止まりとなる。その先は谷地形。北側に上がる道が在り、伝って進むと、上側はフェンスで塞がれていた。通常は通路が設けてあるが、ここはその必要が無いようで開く場所は皆無であった。全ての箇所でシノを使って硬く締結してあり、手でこじ開けられる場所は無かった。朝露に濡れ鼠になりながら、広範囲で確認したがダメだった。下に戻り谷の方へ行ってみると、その谷にも同じようにフェンスがされていた。鉄壁な守り。シカの食害から畑を守っているので間違いない。道を戻り、下側の地形にも行ってみたが、こちらも隙は無く、ソーラー充電の害獣駆除装置が、私に反応し大音量を発していた。

 水道施設のある分岐まで戻る。農夫の教えてくれた場所は進めなかった。フェンスさえなければ、そこから上の斜面には確かに道形が上に登って行っていた。強ち間違った情報ではなかったようだが、何せフェンスが立ちはだかった。ここからなら10分ほどで登れるだろうと踏んでいたが、南東麓からのアプローチでは簡単な山ではなくなってしまった。残す攻略法は西麓か、尾根の様子からは、南に降りる尾根を使うか、西に降りる尾根を使うかになる。

 
 寂れた別荘地の分岐から西に進み信州峠からの道に出る。北に向け歩いていると農夫が居たので尋ねてみる。関西からの移住者で、思い切り関西弁で会話してきたので驚いた。優しい方で、たくさんの情報を教えてくれ南西麓まで一緒に歩いてくれた。そして大きな石がゴロゴロしている南側に廃林道が在り、これが谷の際まで行っていることを教えてくれた。地形図を見ると、確かに南東側が上流の大きな谷地形があった。丁重に礼を言って農夫と別れる。教えてもらったものの我が藪勘が「ここじゃない」と判断し、さらに北に進み、結局「藤塚四季の丘」の場所まで戻ってしまった。1時間20分の余計なアルバイトだった。

 
 藤塚四季の丘公園への登路の北側、車道を挟んだ道向かいに南東に入って行く道が在る。入って行くと農地があり、その道の左側には沢地形が見られた。畑を右に見ながら進んで行くと行き止まりとなり、先ほどのことがあるのでややトラウマとなる。東側にはフェンスが張り巡らされていたからである。西麓もやはりダメかと思いフェンスに近づく。すると、ここのフェンスは開閉できる場所があり、そこはビニールひもで結ばれていた。ここでやっと登頂できそうな気配が出てきた。

 
 フェンスの先に進むと平らな地形で、その先は先ほど左に見た沢筋の延長線上であった。流れは無く枯れた沢で、なにか登山道のような雰囲気もある。ただし砂地の地面には獣の足跡さえも無い。あと、引水している黒い導水管が続いていた。どこからどこまでなのだろう。上流側は先ほど通過してきた別荘地。下流側は藤塚四季の丘なので、そこへと言う事か・・・。心地いい涼やかな沢の中を、倒木を潜りながら進んで行く。南側は、先ほど教えてもらった廃林道がどこかで出合っているはず。確かに右岸と川底との高低差が大きい。農夫は行っても沢が渡れないと言われていたのが現地で良く判る。

 
 沢の中にはコンクリート構造の導水管のようなものも見られた。そして北側にそれらしい尾根が見えてきた。沢筋の行く先も気になったが沢を離れ尾根に取り付く。南面の植生は意外に弱く、それほど分けることなく登って行ける。ただしクネクネと植生の薄い場所を狙って進んだ場合で。直線的に登ると、やや濃い植生の場所も見られた。棘のある植物も混ざっており、分けながら二つ三つ手に穴をあける。麓が近いので、大型トラクターの独特のタイヤ音が響いてきていた。

 
 西の高みに乗り上げる。東に進むと中間峰があり、その先で大森山の最高所が待っていた。三角点は天面を出すだけで埋まり、南側を少し掘り返して三等と判った。人工物はこれのみで、三角点マニアでさえも訪れていないような場所に見えた。点名は「大森山」である。当初の予定の東側も伝い易そうに見えたが、フェンスや崖があるので東側からのアプローチは除外した方がいいだろう。絶縁テープを残し西に戻って行く。最初に登り上げた西ピークからの西尾根も伝えそうなので西進してゆくが、アカマツの大木がある下側で勾配が強くなり、諦め往路の南の尾根を降りて行く。

 
 枯れ沢に降り立つと、迷犬は腹ばいになってクールダウンしていた。足跡を追うようにして涸れ沢を戻って行く。畑に人が居たらと気にしていたが、戻っても人影はなく、通過したらフェンスはしっかり元の状態に戻し締結しておく。こんなに時間がかかると思わなかった。さて次の藤塚山に向かう。駐車場からのアプローチでもよかったが、折角なら参道側を伝いたい。

 
 北東側に進むと藤塚稲荷神社の大鳥居がある。現在私は忌中期間であり鳥居は潜らず進んで行く。こちらも車道からの入り口は獣よけのネットが張られており、何処から入ればいいのか最初は判らなかった。東側の支柱部が開閉機構になっていた。そこからは二つの道が選べるが、藤棚が設置してある急登を選んで登って行く。ほとんど伝う人は居ないのだろう。踏み固められた場所ではなく、ふわふわとした地面が続いていた。

 
 園地の道を横切ると、その先に白い建物が見えてくる。社務所のようで、トイレが併設してあるようで、スタート時に見た案内板はここを示していることが判った。山頂側にはもう一つ鳥居があった。潜らないと通過できないかと思ったが、上手く脇を抜けられた。石畳の参道は結構お金がかかっているよう。そして最高所に立つ神社は奇麗。氏子は高原野菜農家が多いのだろう。川上村は、農家にして年収ウン千万と聞くので奉賛金もたくさん集まるのだろうと思えた。

 
 藤塚山登頂。山頂部全体に神社が立っており、その周囲に歩く隙間も無いほど。神社の西側には蜂の巣箱が二つ置かれていた。神社に居てはあまりよろしくない身であり、早々に山頂を離れる。参道の石畳は奇麗でいいが、良すぎて滑りやすかった。社務所前から林道幅を南に伝って行くと、マイカーを停めた広い駐車場が見えてきた。ここはフィールドアスレチック整備もされた場所。アプローチ道のモシャモシャ状態からして、もう過去のものになってしまっているようだった。

  



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