内裏山 1535.6m
2023.7.8(土)
雨 単独 男坂より 行動時間:2H41M
@4号カーブ4:34→(3M)→A男坂ゲート4:37→(25M)→B切り通し5:02→(11M)→C林道分岐(ゲート)5:13→(26M)→D内裏山5:39〜46 →(2M)→E内裏山東峰5:48→(19M)→F1565高点西峰(石塔)6:07→(2M)→G1565高点本峰6:09〜12→(30M)→H分岐ゲート帰り6:42→(33M)→I戻る7:15
@4号カーブからスタート | A男坂の入口ゲート | B切り通し | C分岐と、その先にゲート。 |
C鍵はされていなかった。 | 九十九折りで登って行く。 | 林道終点地には止山の警告看板あり。 | 直下 |
D内浦山。アンテナ施設あり。 | Dアンテナ施設の後の埋設のようで、山頂の隅にある。 | D四等点 | D建屋の裏側にアンテナ資材。 |
D共同アンテナと判る。 | D最高所の石積。 | D北側に電線が降りて行っている。 | 林道終点再び |
E内浦山東峰。西峰と同標高 | E黄色い杭が見られる。 | E内浦山東峰から見る1565高点峰。 | 鞍部 |
下草が無い伝い易い尾根筋。 | 露岩が現れだすと、ややドキドキする。危険個所は無い。 | 大岩が見られる。女陰岩とでも言えよう形。 | F1565高点西の高み。 |
F自然石か石塔か、よく見ると彫られたような筋が見られる。 | G1565高点峰。 | G東側 | G伝って来た西側 |
帰路途中、展望場から南側 | 鞍部からは、内裏山東峰の北斜面をショートカット。 | 九十九折途中のブロックが置かれた場所に出た。 | 林道は、掘れた場所には瓦が敷かれ補修してある。 |
H分岐ゲート帰り。 | H分岐点に立つ道標。 | 切り通し帰り。 | 林道入口ゲート帰り。 |
I4号カーブに戻る。 |
金曜日の時点では、翌土曜日は何処も雨予報だった。雨のブナ林を求め、気になっている場所があるのだが坐骨神経痛が癒えず長距離運転が出来ないでいた。健康体でないと・・・遊びが制限される。
今回は長野の古地図内、御所平村に読める内裏山を目指すことにする。男山の前衛峰な位置取りで書かれている。地形図にそれを投影するのだが、なかなか判断に迷う。1535.6三角点のある高みか、それとも1565高点峰か、それともさらに高い東の1670m峰なのか・・・。判断材料にしたのは、大深山村と御所平村の、境界尾根から西に並ぶ尾根の様子。そして現在にも通じる御所平地区中心部からの山の見える角度。村界は地形図では不明なので、今回もマップルを参照する。すると赤顔山がある尾根が村界尾根と判った。そこを基準に西側二つ目の尾根は、1535.6高点峰で間違いない。あとは、1565高点峰と1535.6高点峰かと言う部分だが、川上村遺跡詳細分布‐調査報告書内の14項目目に内裏山の記述があり、遺跡のポイントが図示されている。1535.6高点峰の麓に書かれているのだった。あとは、前週にあまりいい印象ではなかったので、川上村に場所を問い合わせするのは憚った。
2:15家を出る。天気予報は少し変化してワイパーを動かすことなく川上村に入って行く。川上駅側から進み、今回は村営のアパート側に下って行ってみる。空いている駐車場はあるものの、ここで登山準備をするほどの度胸は無かった。再び4号カーブの所に停める。村営の戸建の住人だろう、秋田犬を連れた無灯火の方が通過しドキッとした。大蔵峠まで上がって戻ってきているようだった。
4:34出発。「男山登山口」とある林道入口から男坂を登って行く。シカの警戒音が聞こえ迷犬は都度立ち止まり首の後ろの毛を逆立てていた。切通しまでは風があったが1366高点峰東側になるとピタッと無くなった。外気温は20℃、湿気ムンムンで蒸し風呂のようだった。今日は雨具は着ずに久しぶりに傘をさして歩いてゆく。前年度に一度歩いているので、分岐の場所も迷う事は無かった。
1535.6高点へと登って行く道の入り口には、ゲートはあるがカギがされておらず容易に開閉できるものだった。この林道は掘れ痛んだ場所には瓦が敷かれ補修してある箇所が多い。心地いい谷地形に林道が切られ、周囲のシダ類が目を楽しませてくれていた。上に行くほどに九十九折がきつくなり、最後まで地形図に見える通りの谷地形の中に道が切られていた。この終点地には止め山の警告板がある。周囲の木々は赤松のみではなく広葉樹も多種見られるので、採れるのはマツタケだけではないように見えた。向かう先に白い構造物が見えていた。「入山を禁ず」とあり罰則金が8万とあるが、そうであるなら麓側に出して欲しかった。もう十分山中奥に来てしまっていた。
内裏山登頂。南西端に四等点が埋まるが、アンテナ施設に追いやられたような位置取りである。建物が先で、三角点は後から埋設されたのだろう。そのアンテナ施設は、NHKとSBC、そしてNBSの共同施設であった。建物の北側に小さい石積みがあり、そこが最高所のよう。さらに北を見ると、肩のような場所がありパンザマストが二本見られる。その方向に送電線が走っていた。全く展望のないピークで、雨だからいいものの晴れていたらもどかしい場所になっただろう。このピークは西に位置するのだが、先の林道終点地を挟んで東側にもピークがあり戻って行く。林道終点地を経て登り返して行くと、顕著な高みが待っていた。スマホの高度計測定では西峰も、この東峰も同標高を示していた。東を見ると、1670m峰の岩壁が見え荒々しい表情をしていた。
当初の目標達成であるが、時間にも余裕があることから1565高点峰へも行ってみることにした。相変わらず下草の無い尾根筋で伝い易い。最初の鞍部はニセで、もう少し東に進むと本当の最低鞍部が現れる。中央には赤い杭も立っていた。登り返しはやや急峻な感じで、その先から露岩が現れだす。危険個所が現れるかもと、先ほど見た1670m峰の岩壁を頭に浮かべる。迷犬は何も恐れはないようでスタスタと登って行く。結果はたいして危険な箇所は無く、やや長く露岩帯が続く。その先にラスボスのような大岩が現れる。榛名に男根岩があるが、ここの大岩は女陰岩と言えよう形をしていた。ここは北も南も危険なく巻くことが出来る。
まず1565高点の西峰に乗り上げる。そこには石塔のような頂部が尖った岩が見られる。北東側の面に、彫られたような筋が見えるが、もしかしたら自然での形状だったかもしれない。ここに石塔が立つのであれば、こちらが内裏山本峰のような気もするが、判読できなかったことから机上での判断を優先とする。東に進むと、1565高点峰の本峰があり中央に杭が打たれていた。このまま東に進めば1670m峰に進み、こうなると赤顔山を踏む周回路でも面白いし、南麓に見られる破線路と繋げても面白そう。相変わらず尾根上には下草が無かった。本日の踏査はここまで。
西に戻り、鞍部からは内裏山東峰の北斜面をショートカットしてゆく。獣道があり、それに伝い小尾根を乗越すと、その先に往路の九十九折する林道が見えてくる。乗ったのはちょうどブロックが置かれた場所で、再び心地よい谷の景色を楽しみながら降りて行く。谷内の見通しがよく緑が濃く自然美と言える心地いい通過点であった。
ゲートに戻り男坂からの林道に戻る。雨ではあるが入山者が居ると思い注意しながら戻って行く。切通しを越えると再び心地いい風を受ける。雨だとクライマーの入山も無いようで終始静かな林道歩きでゲートまで降り立った。村営住宅を左に見ながら車道を北に進み4号カーブに戻る。
振り返る。ほぼ林道歩きなので、やや味気ないが、雨の日にはちょうどいい場所であった。東の赤顔山もそうだったが、下草の無い山体で歩き易かった。広範囲に地図を見て周回ルートを計画しても楽しい場所のよう。ただし、止め山であることからは、それなりの配慮と季節を選ばねばならないだろう。